理念
- 体の声を聴く[四診](ししん)
- 循環を知る[陰陽五行](いんようごぎょう)
- 自分で治す[自然治癒力](しぜんちゆりょく)
- 自然と一つに[整体観念](せいたいかんねん)
- 流れに任せる[養生](ようじょう)
薬膳とヨガの共通点
薬膳は中国に古くから伝わる、体を治す食事。
ヨガは各国にルーツのある、呼吸を伴う運動。
薬膳ヨガは、東洋医学(ここでは中国の医学=中医学)の5つの理念を基本にしています。
- 体の声を聴く[四診](ししん)
- 循環をみる[陰陽五行](いんようごぎょう)
- 自分で治す[自然治癒力](しぜんちゆりょく)
- 自然と暮らす[整体観念](せいたいかんねん)
- 流れにまかせる[養生](ようじょう)
ちょっとした不調(頭痛、肩コリ、胃もたれなど病気の手前の段階=未病)を、
自分で改善できると、なんとなく身軽な感じがしませんか?
自分に優しくしていると、人にも優しくいられます。
まさにそんな毎日が、薬膳ヨガの目指すゴールであり、理念です。
その毎日は、東洋医学のこんな5本の柱から、なりたっています。
どうぞ、気持ちの向くものから、読んでみてください。
1.体の声を聴く[四診](ししん)
それぞれ「望診」「聞診」「問診」「切診」(もうしん、ぶんしん、もんしん、せっしん)と呼ばれるもので、
症状のある箇所だけではなく、その症状がどこからきているのかを探すべく、
徹底して患者さん全体を見渡す、この診断方法を、四診といいます。
薬膳ヨガも、自分を四診するヨガです。
「右肩の真ん中あたりがこっている」「ここを回すと気持ちいい」
「無性におそばが食べたい」「もうお昼だけどなんだか食べたくない」
でてくる欲求や症状は、内臓からのメッセージ。
いつものことだから、とスルーしていると、内臓はさらに強い症状で、メッセージを送ります。
彼らも非常事態(病気)になる前に手を打ってもらおうと、必死なのです。
声が聴こえたら、認めることが健康のはじまりです。
薬膳もヨガも、その練習の場だと思って、おこなってみてください。
2.循環を知る[陰陽五行](いんようごぎょう)
一日でいったら、夜が「陰」、昼が「陽」。体でいったら、 お腹面は「陰」、背中面は「陽」です。
五行とは、すべてのものが、木火土金水(もっかどごんすい)のいずれかに属する
と考える、同じく中国の理論。
これら五材は、放っておいても、バランスをとって増殖し、また増えすぎるということもありません。
それらを「相生」(そうせい=応援)と、「相克」(そうこく=抑制)の関係といい、
すべてのものは、自然に良いように流れていく、と考える理論です。
わたしたちの内臓も、木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎、にあたり、
それぞれが、自然の循環の中で、自らベストコンディションを保つ力を備えています。
体調の悪さは、内臓のいずれかが不調となっておきますが、
そんなとき、深呼吸などで肺を動かすと、五行の循環がスタートし、体調がよくなります。
呼吸だけで、頭痛や鼻づまりが治る、ということがしばしばありますが、
それはこの五行の成り立ちも、深く関わっています。
レッスンでも、肺のストレッチから始まって、
最後は びわの葉(肺を整える効能)
の入った薬膳茶を頂きます。
自分で治す[自然治癒力](しぜんちゆりょく)
自然と一つに[整体観念](せいたいかんねん)
流れにまかせる[養生](ようじょう)
